せっかく、ちきりんさんのブログに「クラウドソーシングの衝撃
まず、こちらのアプリはご存知でしょうか。
Twitter連携機能付き目覚まし時計「ねちゃったー」
このアプリは当初Android版でしかリリースしておらず、2012年には「R25 Androidアプリ大賞」の特別賞を受賞するくらい高評価をいただきながらも、iPhone版は長く開発すらできないでいました。
なぜなら開発者である私にiOSアプリを作るスキルがなかったからです。
アプリを作りたいけどスキルがない!とお嘆きの方にとても近い立場です。
そしてAndroid版のリリースから約2年経ったとき、不意に以前使ったことのあったクラウドソーシングを使って開発することを決めました。
国内で開発しようと思えば数十万円は下らないでしょう。
しかしこれはお小遣い制という重い足かせを課せられた私には到底払える金額ではありません。
そこで以前激安でロゴが作成できた海外サービスに目を向け、AndroidアプリをiPhoneにコンバートしてほしい、という内容で募集を掛けました。
そこにはまさに「クラウドソーシングの衝撃
まず開発者の多さ。
全世界から集まっているだけに当然かもしれませんが国内サービスと比べると桁違いです。
これだけいれば自分に合った開発者もきっと見つかるでしょう。
クラウドソーシングを使う前はこの人数については大して重視していませんでしたが、結構重要だと使っていて気づきました。
そして、価格。
応募者の入札価格が250~900ドル。
国内よりも数倍安いです。
結局300ドルで応募してきたインドの方に発注し、途中で仕様追加をしたので合計で360ドル。
当時は政権交代直後だったので円高是正もまだそれほど進んでおらず、日本円にして約3万円。
これなら私でも何とか出せる金額です。
この大きな2つの衝撃を受けながら、プロジェクトは進みます。
当初、受注者は8日間でできると提案してくれており、その8日目。
できたよ、というメッセージとともに送られてきたアプリを開発用に用意しておいたiPhoneにインストールしたところ、まったく異質の衝撃を受けました。
どうやって操作するのかまったく分かりません。
下のグレーのスペースは何だろうか。。。
触ってみたら、
ボタンが出てきた。
確かに、Android版の場合、デバイスにあるMenuボタンを押せばこれらのボタンは出てくるのです。
iPhoneにはMenuボタンはないですが、こんなUIは見たことありません。
そこで慌てて、他の目覚ましアプリを参考にするなりして、もっとiPhoneの標準に近いUIにしてほしい旨の改善要求をしました。
そこから約1ヶ月、何度もバグを見つけては修正依頼を出すことを繰り返してようやく形になりました。
なんとか使えそうな感じになったので無事プロジェクト完了とし、その後日本語化した上でリリースすることができました。
英語でのメッセージのやり取りがめんどくさいし、思ったことが伝えられない英語力のなさもありましたが、それでもたった3万円でアプリができるのなら、iPhoneアプリ開発者を名乗れるなら安い物です。
もしアプリを開発したいとお思いの方がいらっしゃいましたら、ぜひ試してみてください。
ちなみに、誰でも開発者を名乗れると煽っておきながらも、ある程度アプリのことが分かっていないと絶対に良い物はできないです。
標準的なUIとはどういうものか、どういうことができて、どういうことができないのか、等々。
ご注意くださいませ。
最後になりますが、価格が安いとかいう話は、某筋にとっては労働力の搾取だとか格差の拡大だという話になるのですが、まったくそういう話ではないことは明白で、グローバルで勝負するとこうなるというだけです。
それに受注する側の物価水準ではこの価格ですら結構な金額なのです。
つまり、グローバルな視点に立てば格差の解消なんですけどね。
そんじゃーね



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