海外のクラウドソーシングサイトには、クライアント、ワーカーともに世界中から集まってきます。しかしながら、世界中均等に、クライアント、ワーカーが存在しているわけではなく、地域的な偏りはあります。
Crowdsoucing.orgの記事によると、Elanceでは、2012年のデータから見ると、米国企業が最大のクライアントであり、ワーカーも米国在住者が圧倒的に多くなっています。(70万人、過去12ヶ月で20万人の増加)。特に失業率が高い州でフリーランス収入が増えていると述べています。(例えば、ロードアイランド州では過去1年で89%増加など)。
ほかにクライアント企業が多いのは豪州、英国、カナダ、アラブ首長国連邦ですが、中国、南アフリカ、インド、また一部欧州諸国で著しい増加が見られます。
ワーカーの所在で多いのは米国に次いでインド、パキスタン、ウクライナと英国で、ブラジル、豪州、エジプト、南アフリカ、景気悪化の影響を強く受けたスペインやイタリアなどで特に増加しているとのことです。
インドより米国でワーカーが多く、また中国のクライアントによる雇用が2012年の間に204%も急伸しているという事実は、これまで通説として言われていた、一般的なワーカー=途上国の人材、発注者=先進国の企業という構図とは異なる内容です。
クラウドソーシングが単なる労働搾取ではなく、グローバルな人材マーケットとして機能してきていることを示しているかもしれません。
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